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浜松の瓦礫試験焼却と松葉ちゃん

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南部清掃工場の震災瓦礫焼却前の松葉と、焼却後の松葉のセシウムの値を京都大学の河野先生に測定していただきました。

松葉は日本ならどこにでもあるリトマス試験紙のようなもので、長い間枯れることなく姿をキープ!いつの松葉かが枝っぷりを見れば一目瞭然で、混ざりっけのない値が出ます。

私は実はとっても数字に弱いので考察を教えてもらってゆっくり頭の中で処理するのですが・・・。ゴミそのものの「てぇい燃しちゃえ」ってのをそろそろ考えないといけない時期なんじゃないかとひしひしと感じます。

浜松の事もショックだけど、大阪市の瓦礫受け入れの場所も関西出身の私にはちょっとショック。あのUSJのある区。記事。地図見たら大阪もどうよ~~。兵庫のオシャレなタウンもむっちゃや近!!!ここね。ここ、テレビでド派手な施設ってのでやってた記憶があります。

では、以下測定結果です。(考察も河野先生)

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試験焼却前後の松葉(2011年葉)に含まれる放射性セシウムの測定結果
2012/8/4
浜松市南部清掃工場

試験焼却前(2012/5/25採取)
採取地点 測定時間 Cs-134 Cs-137 Cs-134 +
Cs-137
浜松①(北東約100m)177,000 sec 0.5 ± 0.2 Bq/kg 0.8 ± 0.2 Bq/kg 1.3 ± 0.3 Bq/kg
浜松②(東約1.5km) 160,000 sec 0.9 ± 0.2 Bq/kg 1.3 ± 0.2 Bq/kg 2.2 ± 0.3
Bq/kg
浜松③(西約1.5km) 160,000 sec 2.8 ± 0.2 Bq/kg 4.4 ± 0.2 Bq/kg 7.2 ± 0.3
Bq/kg
浜松④(北約1.5km) 196,000 sec 0.9 ± 0.2 Bq/kg 1.5 ± 0.2 Bq/kg 2.4 ± 0.3
Bq/kg

試験焼却後(2012/6/7採取)
採取地点 測定時間 Cs-134 Cs-137 Cs-134 +
Cs-137
浜松①(北東約100m) 80,000 sec 5.5 ± 0.3 Bq/kg 8.6 ± 0.4 Bq/kg 14.1 ± 0.5 Bq/kg
浜松②(東約1.5km) 163,100 sec 0.8 ± 0.2 Bq/kg 1.2 ± 0.2 Bq/kg 2.0 ± 0.3
Bq/kg
浜松③(西約1.5km) 198,000 sec 2.2 ± 0.2 Bq/kg 3.3 ± 0.2 Bq/kg 5.5 ± 0.3
Bq/kg
浜松④(北約1.5km) 171,000 sec 0.6 ± 0.2 Bq/kg 1.0 ± 0.2 Bq/kg 1.6 ± 0.3
Bq/kg

1)試験焼却前の松葉は毟った状態、焼却後の松葉は枝付で送っていただきました。
2)浜松①の測定結果は試験焼却の影響があることを強く示唆しています。
3)浜松②③④は全体的に試験焼却前のほうが高めになっていますが、主な原因は試験焼却前の松葉の乾燥による重量の減少ではないかと考えています。
他の原因としては、試験焼却前の松葉試料にはわずかに古い松葉が混入していることも考えられます。

結論
試験焼却の影響と思われる放射性セシウムの上昇が試験焼却後の浜松①の試料で見られます。
浜松③の試料の測定結果は試験焼却前後共に比較的高い値を示しています。高くなった原因が焼却場にあるのかそれとも他の要因があるのかは測定結果だけからは判断しずらいのですが、焼却場(試験焼却ではなく通常の焼却)に原因があると考えるのが一番すっきりします。



 
この記事へのコメント
こんにちは
測定結果を拝見しました

①の件ですが焼却前Cs合計1.3Bq/㎏
焼却後14.1Bq/㎏で
secはトータルレートだと思うんですが
前160000に対し後80000は何故かお分かりでしょうか?
通常ですと検出数値が上がれば
レート数も上がると思ったのですみません。

他の測定地点を比べるとあまり大差が無いので、そこが気になりました。

あと、感想による重量の減少だけでしたら
測定器で質量(重量)補正が可能ですので
重量では無く水分補正ではないでしょうか?

興味がありますので
分かりましたら教えてください。
Posted by 4G at 2012年08月06日 11:37
すみません
あとひとつ

福一由来の放射性物質特有の
波形ピークは見られますでしょうか?

※福一由来の放射性物質は特徴的な波形をしていますので。

重ねてすみません
Posted by 4G at 2012年08月06日 11:43
4G様

ごめんなさい。私にはまったくわかりませ~~ん。きっちり測って行こうというパワーと、子ども達を守りたいあなぁってな想いと、試料の採取はばっちりなんですが、だからどうだと言われると説明出来る人じゃ二のです。ごめんなさいです。

ということで、全く分からないので、先生に聞いてみますね。

4Gさんは、こういったことに詳しいのですね。またいろいろ教えてください。
Posted by ひーどん at 2012年08月06日 12:59
なんかお手数を掛けてしまい
スミマセン (ノ_・。)

でも1.3→14.1 

数値は小さいですが約10倍ですから
今後は私も監視したいと思いました。

もし、詳しい場所等を教えて頂ければ
個人的調査の範囲でサーベイメータ&ガンマ線測定器で測ってみたいです。
Posted by 4G at 2012年08月06日 13:25
河野さんからのお返事です。長いのでわけますね。

1の件

secは測定時間で秒をあらわしています。
十分な結果が得られたので(放射能が高かったので)この試験焼却後の浜松①の試料は80000秒(一日)で測定を打ち切りました。他の試料は測定精度を少し良くするために160000秒(二日)ほど測定しています。
定量には一秒あたりの放射性セシウムの放射線の数(cps/counts per seconds)を使うので測定時間が違っていても問題はありません。仮に同じ試料を80000秒、160000と測定してcpsに直せば同じ値になります。測定精度は160000秒のほうが少し良くなります。
Posted by ひーどん at 2012年08月08日 07:54
>あと、感想による重量の減少だけでしたら
>測定器で質量(重量)補正が可能ですので
>重量では無く水分補正ではないでしょうか?
放射線測定器は放射線を測るだけなので重量の補正は測定者が別途行う必要があります。松葉の採取直後に重量の測定ができていれば問題はないのですが、時間の経過と共に松葉から水分がなくなっていきます(保存状態が悪いと)から、水分の減少した分だけ測定重量あたりの放射能は高目に出ます。今回の浜松①の測定結果は、高目に出ているであろう試験焼却前の松葉の放射のよりも試験焼却後のほうが10倍ほど高くなっているので、試験焼却の影響だろうと推測してます。
Posted by ひーどん at 2012年08月08日 07:55
松葉の測定した際に得られたGe半導体検出器γ線スペクトルの例は、
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/wordpress/wp-content/uploads/2012/04/%E8%B3%87%E6%96%99%EF%BC%94%E5%B3%B6%E7%94%B0%E5%B8%82%E3%81%AE%E8%A9%A6%E9%A8%93%E7%84%BC%E5%8D%B4%E5%89%8D%E5%BE%8C%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%9D%BE%E8%91%89%E3%81%AE%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf
の6ページをみてください。

だそうです。いかがでしょうか?

ちなみに、1は清掃工場から100メートルくらいにある松なのですが、私現場に行かないとこれ!って言えないです・・・。(地図の説明ど下手)こんな感じのお返事でいいかしら?
Posted by ひーどん at 2012年08月08日 07:58
長文ご丁寧にありがとうございます

cpsじゃなくて測定した秒数ですねw
私の勘違いですみません。

乾燥&水分に関しても分かりました
ありがとうございます m(__)m

今は二桁Bq/㎏ですが
今後桁が上がるのか?

これが問題ですね☆

色々とお手数をお掛けしました
Posted by 4G at 2012年08月10日 13:54
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