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エコチル調査2周年記念シンポジウムレポート

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1月23日。~こどもたちの健やかな成長を願って~エコチル調査の2周年記念シンポジウムがあったので、東京の時事ホールまでお話を聞きに行ってきました。

実は私2008年からエコチルのこと知ってて、ずっと関心があったんです。子どもの健康と環境に関する因果関係について逃げてないでちゃんと向き合おうと動いてくださってた先輩ママから、「子どもの健康と環境に関する国際シンポジウム」の事聞いて、慣れない東京に子連れで行ったのがエコチル追っかけの始まりでした。2008年のシンポジウムは海外の専門家の方がたくさん来られていて、ものすごくショックを受けたのが、生殖器の異常の話を聞いたこと。命をつなぎたい。わりとその想いが強い傾向にある私は、かなりショック・・・。それが自然発生的なものではなく生活習慣、生活環境によるものだったら?

どんとへこんだ後に見えてきたのが。「環境(空気、水、心)や、化学物質に関しては生活を変えることでリスクを減らすことが出来るやん。親がしてやれることいっぱいあるやん。」でした。


さて~?
エコチル調査は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから13歳になるまで健康状態を定期的に調べる、出生コーホート(集団を追跡する)調査です。
全国15地域、10万組の子どもと親の環境(住んでる土地だったり、親の喫煙、飲酒状況だったり、どんなものを食べてどんな生活を送っているかだったり)と子どもの健康はどう関わりあってるのか?を調べるという結構世界規模的にも珍しいビッグな調査なのです。
この調査の担当は文部科学省でも経済産業省でもなく環境省!地球を7世代先の子ども達に渡すキーポイントになるかもしれません♪


では、レポート
時間が短くてメモしきれてない部分はごめんなさい~。(でも、長いよ)

まず、会場入り口にムック発見・・・。ユニットセンター宮城のイメキャラだそうです。(MUCだから)

エコチル調査2周年記念シンポジウムレポート

まず、環境大臣政務官秋野公造さんのご挨拶
「子どもは小さな大人ではない。必ず皆さまの健康をも守る結果を出すべくがんばります」とのこと♪(でも、公務ですぐ帰っちゃったんだなぁ~)

次に国立成育医療研究センターリハビリテーション科医長、発達評価センター長の 橋本圭司先生の基調講演

子どもの発達が気になった時に周囲は何が出来るのか?というメッセージだったのですが、素敵なのは「これは、大人にも、高齢者の方にも全部共通です」と話されること。なんか、垣根がない気さくな感じでとても良かったです。

0歳~15歳までが小児医療の領域

こどものリハビリは、さあ、歩くんだ!しゃべるんだ!よりも前に生きるということ自体を整えなくてはならない。

低次脳機能から順番に整える。

呼吸、循環~感覚、睡眠~運動、姿勢~摂食、嚥下の身体機能をちゃんとさせてから社会性、高次脳機能を整えよう。

呼吸、循環を整えるには、やらせようではダメ。一緒にやる姿勢が大事。神経が疲労する時には頭が酸欠なことが多い。

最先端のリハビリは姿勢を正して息を吐いて鼻ですって~ストレッチして~。疲れたら休んじゃうんじゃなくてこうやると脳に酸素が行くからとてもよいんですって。アクティブレストと言うそう。

感覚を整えるには、ムツゴロウマッサージ(動物的なマッサージらしく、先生が作った言葉ですって)
体の中心から外に向って、更に言えばリンパの流れに沿って触ってあげる。(今はやりのベビマ、タッチケア超お薦めだそうです)
触り手にもリラクゼーション効果がある。

運動を整える。アーチサポート 
センターでは足の変形をとても重要視するそうです。データーをとる段階で実際に歩いてもらって体重のかけ方や歩幅、癖などを見るのだけど、歩きの方のいい子は知能も高くなってくるそうです。

食事を整える
人の介助は食事の丸のみにつながりやすい。なので、本人の意思でつかめるように成功体験を重ねさせてあげよう。手づかみ食。
押しこんで食事を与えない。
うまく食べられない子には顎を固定してやれば随分食べやすくなる。


高次脳機能の発達~~に続く。(あまりに長いのでとりあえず割愛。近々公開できれば・・・と・・・)
高次脳機能の発達については、先生のお人柄そのものの「むっちゃポジティブ&愛あるレクチャ~」でした。

「二人きりのどん詰まりにならず、いい所を伸ばしてね。そして、僕がこういうのもなんですが・・・。あまり病院は・・・。やめといた方がいいかなぁ」ですって。(ええ人や)

子どもに触れることは誰でも出来る事。触れ合うことに丁寧に向き合ってる先生のお話しでした。

休憩の後、エコチル調査コアセンター長の川本先生、エコチル調査甲信ユニットセンター長の山縣先生、環境省の戸田さんがパネラーになってくださってエコチル調査を通じて見えてきたことの発表。

今までの調査で分かった事が、
妊婦とパートナーの喫煙状況が調査項目に入っているらしく、びっくり!妊娠初期に喫煙している妊婦さんが各年代4~10パーセントもいらっしゃるそう(若い方の方が喫煙率が高い)。あと、妊婦さんが若いとパートナーの喫煙率も高く、受動喫煙も心配されますね。
ホント、煙草はねえ、胎児にも子供にも妊婦にも良くないでねえ・・・。おそらくエコチル調査に参加される方って「いろんな情報に敏感な方」が多いと思うので、喫煙者がいたって事にびっくりしました。

妊婦さんの飲酒状況、こちらは喫煙とは逆に年齢が高い方が飲酒率高いそうです。

妊娠中の体重増加に関しては妊娠前後の体重差は平均10キロ。若い方の方が増加率が高いんですって。
だけど、むやみに体重増加させなきゃいいかって言うとそうでもなく、赤ちゃんが低栄養になると将来糖尿病になるリスクが高いという説もあるそうです。(それもはっきりさせたいと)

妊婦さんのマグロかつおの摂食率は、
週に一回以上食べている方が全体の9%だそうです。なぜこの項目があるかというと、マグロ、カツオは水銀汚染の心配があるそうなので、妊婦さんは週に80グラムまでにとどめましょうということになってるらしいのですが、結構みんな食べてるのね。ちなみに、沖縄、高知、宮城のお母さんたちが好んで食べているそう。

後は、不妊治療の状況だとか、スギ花粉アレルギーの状況といった項目もあるようです。

全国から送られた質問の中でやっぱりありました。

「放射性物質に関してはどのように検査されるんですか?」
環境省の方が答えてくださったんですが、
「今、この位の放射能の値では健康に影響がないとされています。だけど、福島では甲状腺などいろいろけんさしてまいりますので、しっかりと見守り、解析の項目に入れます。ちょっともごもご」でした。う~~ん。これ、すごく重要だと思うのです。それこそ保障問題にも関わると思うし、結果を受け止めつつ最大限子ども達の健康を守るにはどうすればいいのかの道しるべにならないとと。

東北地方だけ検査しました。では、コフォート調査のいいところ全然発揮されないので、全ての地区できちんとした調査、報告をしていただけたらなぁって願っています。

エコチルのページからエコチルサポーターになるとメールマガジンが届きます。せっかくの子ども達の健康を守るための調査だから、いろんな人が関心を持っていただけたらな♪残念ながら静岡は調査地区ではないのだけど、きちんと見守ることで応援を続けたいと思います。サポーターになってどんどん環境省に声を届けてね♪



 
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