浜松の瓦礫試験焼却と松葉ちゃん

ひーどん

2012年08月05日 08:44

南部清掃工場の震災瓦礫焼却前の松葉と、焼却後の松葉のセシウムの値を京都大学の河野先生に測定していただきました。

松葉は日本ならどこにでもあるリトマス試験紙のようなもので、長い間枯れることなく姿をキープ!いつの松葉かが枝っぷりを見れば一目瞭然で、混ざりっけのない値が出ます。

私は実はとっても数字に弱いので考察を教えてもらってゆっくり頭の中で処理するのですが・・・。ゴミそのものの「てぇい燃しちゃえ」ってのをそろそろ考えないといけない時期なんじゃないかとひしひしと感じます。

浜松の事もショックだけど、大阪市の瓦礫受け入れの場所も関西出身の私にはちょっとショック。あのUSJのある区。記事。地図見たら大阪もどうよ~~。兵庫のオシャレなタウンもむっちゃや近!!!ここね。ここ、テレビでド派手な施設ってのでやってた記憶があります。

では、以下測定結果です。(考察も河野先生)

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試験焼却前後の松葉(2011年葉)に含まれる放射性セシウムの測定結果
2012/8/4
浜松市南部清掃工場

試験焼却前(2012/5/25採取)
採取地点 測定時間 Cs-134 Cs-137 Cs-134 +
Cs-137
浜松①(北東約100m)177,000 sec 0.5 ± 0.2 Bq/kg 0.8 ± 0.2 Bq/kg 1.3 ± 0.3 Bq/kg
浜松②(東約1.5km) 160,000 sec 0.9 ± 0.2 Bq/kg 1.3 ± 0.2 Bq/kg 2.2 ± 0.3
Bq/kg
浜松③(西約1.5km) 160,000 sec 2.8 ± 0.2 Bq/kg 4.4 ± 0.2 Bq/kg 7.2 ± 0.3
Bq/kg
浜松④(北約1.5km) 196,000 sec 0.9 ± 0.2 Bq/kg 1.5 ± 0.2 Bq/kg 2.4 ± 0.3
Bq/kg

試験焼却後(2012/6/7採取)
採取地点 測定時間 Cs-134 Cs-137 Cs-134 +
Cs-137
浜松①(北東約100m) 80,000 sec 5.5 ± 0.3 Bq/kg 8.6 ± 0.4 Bq/kg 14.1 ± 0.5 Bq/kg
浜松②(東約1.5km) 163,100 sec 0.8 ± 0.2 Bq/kg 1.2 ± 0.2 Bq/kg 2.0 ± 0.3
Bq/kg
浜松③(西約1.5km) 198,000 sec 2.2 ± 0.2 Bq/kg 3.3 ± 0.2 Bq/kg 5.5 ± 0.3
Bq/kg
浜松④(北約1.5km) 171,000 sec 0.6 ± 0.2 Bq/kg 1.0 ± 0.2 Bq/kg 1.6 ± 0.3
Bq/kg

1)試験焼却前の松葉は毟った状態、焼却後の松葉は枝付で送っていただきました。
2)浜松①の測定結果は試験焼却の影響があることを強く示唆しています。
3)浜松②③④は全体的に試験焼却前のほうが高めになっていますが、主な原因は試験焼却前の松葉の乾燥による重量の減少ではないかと考えています。
他の原因としては、試験焼却前の松葉試料にはわずかに古い松葉が混入していることも考えられます。

結論
試験焼却の影響と思われる放射性セシウムの上昇が試験焼却後の浜松①の試料で見られます。
浜松③の試料の測定結果は試験焼却前後共に比較的高い値を示しています。高くなった原因が焼却場にあるのかそれとも他の要因があるのかは測定結果だけからは判断しずらいのですが、焼却場(試験焼却ではなく通常の焼却)に原因があると考えるのが一番すっきりします。