松葉採取と未来のページは「私」が創る

ひーどん

2011年09月01日 21:29

今日は、京都大学大学院原子核工学の河野益近さんと一緒に浜松のとある場所の松葉採取をしました。先生は松葉を測り初めて35年!素晴らしいです。



河野さんは、静岡放射能汚染測定室のアドバイザーで、今回汚染の高い地域の学術調査ではなく、「微妙な位置」を計測するのに、静岡県という場所を選ばれました。西部地区では湖西、磐田の太田川沿い、浜北区某所、天竜区某所の4か所。その他県内で合計20か所ほどの松葉を採取されたそうです。

この、微妙な位置ってのがホントに微妙で、「ここは、大丈夫よね~~」ってのほほ~~んって思っちゃうのね。

そして、測定するのがなんで松葉なの?ですが、松葉はいつも碧くてフレッシュ。そして枝ぶりを見れば「どこからが今年の松葉、ここから先が去年のもの」って分かるんです。せっかく調査しようと思っても取ってるうちに季節は過ぎ・・・じゃあねえ。「調査にならへんやん」ってな理由らしいです。


松葉なんて初めて採取したけど、すっごい松って手がやにやにになるのね。

河野さんがなんで松葉の測定を始められたかは、お友達のゆいまーるちゃんがすっごく詳しく書いてくれてるので「ステキ発見」にGO!(超丸投げごめん!)

そして、松葉採取の後はいろんな活動をされている方で集まってランチ会


河野さん、とっても気さくな方で、とても「大学の先生!」って感じじゃありません。ニコニコとみんなから出る質問に快く答えてくださいました。(私は子連れだったので話があっちこっち中断しちゃって残念・・・。(娘的には、まあつまんないか。娘よいつもありがとう。)

その中でお肉の話、野菜の話になってきます。お肉の疎開の話はゾゾゾゾゾ。

河野さんの意見。「食べて応援は難しいね」と。「東電が買い取って保証しなければ。何か間違ってるよね。」

食品の放射能測定は、ものすごく時間がかかります。最低でも24時間は遮蔽された空間で測り続けなければいけないのです。だから「ちょこっとガイガーで測る」なんていうのはあり得ないし、1時間だけ測りました~~じゃ何も出てこないなんてこともあります。もちろん、機械の精度も関係してくるし。

もちろん、物によっては汚染されてない東北の食べ物もたくさんあるのだろうけど、私たちはそれを見抜く事が出来ないのです。(日本の基準って諸外国に比べてダントツ!高いし)

本当は食べて応援が理想的ではあるのだけど、現実を見据えるのって、本当に辛いです。

実はここ2~3日ものすごく自分の根底を覆す位の衝撃的事実が発覚して(どんなやねん)私って、このまま進んでもええんやろか?って何度も考えては涙が止まらない状態だったのだけど、私は私の出来る事をやるしかないのね。

私は、人が好きです。地球が好きです。
子どもたちを守りたい。何世代も後の子どもたちまで。
私が私であるためにはきっと誰かを傷つけてしまう事もあるかもしれない。
でも、その誰かも私なりに守りたいの。
何かを知るというのは、行動する道を選べるという事。
何度もブチ当たったりこけたり、泣けてきたりするかもしれないけど。
丁寧に生きていきたいな。

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9月4日は、今回の河野さんの松葉採取静岡横断ツアーをコーディネートしてくださった静岡放射能汚染測定室室長馬場利子さんの講演会です。

会場は浜北文化センター大会議室。時間は1時半~2時間強。子連れ大歓迎です。お子さんがつらくなっちゃったら適宜パパママがリフレッシュさせてあげて下さいね。詳しい情報は「こちら」資料を用意する関係で来られる方はメールをいただけたら助かります。

今回、河野さんをお迎えするにあたって、馬場さんに『未来のページは「私」が創る』に、河野さんと、Wさんの昔のエピソード出てくるよってお聞きしたので、読み返してみました。馬場さんが放射能汚染測定室を立ち上げるのは2度目なのです。一度目は1988年。チェルノブイリから2年後の事。食品を測るという事は、知るという事はとても怖い事でもあるのだけど、20年以上も前にこんな風に動いてくださってた方がいたのだと思うと胸が熱くなります。(何年か前に放射能測定の必要性が薄くなって一度閉じてらしたのかな?)

私が初めて馬場さんにお会いしたのが6年前の11月4日。その時お姉さんグループ磐田「子どもの健康と環境を考える会」主催の講演会があったんです。その場で購入した『未来のページは「私」が創る』。面白くて一気に読んだこと覚えています。



それから6年、馬場さんの内面に沢山触れて、生き方をずっと見てきて読み返したこの本。
今の私の悩みも喜びもなにもかも網羅しちゃってるからびっくり!2001年の7月。ちょうど10年前に書かれたと思えないフレッシュな感覚に、明日もまた頑張ろうという気持ちがむくむくむくと湧いてきました。

そして、ちょっと残念だけど、このころから放射能の事、原発の事、ダイオキシンの事、添加物の事、真剣に考えてる人がいたのに、今こんな世の中なのよね・・・。と、ここで落ち込んでる場合じゃありませんね。だから、気づいた人が自分の心の声をちゃんと聞いてたおやかに動かなきゃ。

9月4日に多分受付に何冊か並べておくつもりですが、浜松だと初生「あさのは屋」本沢合「すいーとまむ」には常時在庫があります。何かを変えたいと思っている人には、絶対お勧めの本です。